こんにちは!
コロナ禍が明けて最初の冬が訪れました。
それに伴い風邪やインフルエンザ、引き続き新型コロナも流行しています。
新型コロナによって、生活環境が変わった方も多いと思いますが
その中で知らず知らずのうちに身体の中も変わってきているかもしれません。
今回は免疫にも関わりがあり
快適な生活のために必要な”自立神経”について解説していきます。
自律神経
自律神経とは
血圧や心拍な、体温などを一定の範囲内に安定させるための仕組みです。
大きく分けて
”交感神経”、”副交感神経”、”腸管神経系”に分けられます。
交感神経と副交感神経はバランスを取りあっている関係であり
0か1ということではなく、常にどちらもはたらいている状態です。
そのバランスが乱れることで様々な身体の不調が出る可能性があります。
交感神経
交感神経は、体を戦闘モードにしていくはたらきがあります。
交感神経は通常、日中に活動が高まります。
脊髄からの指令を受け取った末梢機関ではそれぞれさまざまな反応が引き起こされます。
- 瞳孔を大きくし、周囲の様子を見やすくする
- より多くの酸素を取り込むために心拍や心臓の収縮力が増加
- エネルギーを作り出すために肝臓におけるブドウ糖の産生が増大
- 副腎髄質からのアドレナリン分泌が増加
- 消化や排尿の抑制
- 血圧の上昇
→戦闘や逃走行動を優先するための生体反応
副交感神経
副交感神経は、体を休息モードにしていくはたらきがあります。
副交感神経は夜間に活発になります。
交感神経と同様に、脊髄からの指令を受け取った末梢機関ではそれぞれさまざまな反応が引き起こされます。
その反応は交感神経の活動が高まった時とは反対になります。
- 瞳孔は縮小
- 心拍や心臓の収縮力は減少し、血管は拡張
- 肝臓では、エネルギーの産生を減らしエネルギーを温存
- 消化や排尿が促進
- 血圧が低下
→休息モードに切り替え、次のストレスに対応できる体の準備を行う
ストレス
ストレスとは
”外部からの刺激に対する内部の反応”を指します。
ストレスの源となるものは
- 温度や光などの物理的ストレス
- 匂いなどの科学的ストレス
- 病気などの生物学的ストレス
- 人間関係の悩みなどの心理・社会的ストレス
などが挙げられます。
日々私たちの身体は上記のようなストレスは受けており
ストレスを受けた際に交感神経が活性化します。
ストレスをゼロにすることはできません。
ストレスに対応する能力”ストレス耐性”には個人差があり
自分の持つストレス耐性を超えるほどのストレスを受けると
自律神経のバランスが乱れ、機能が不具合を起こし病気に繋がることもあります。
自律神経失調症
自律神経のバランスが崩れることで様々な不調な症状が現れます。
例えば、倦怠感、疲労感、動悸、めまい、頭痛、不眠、胃痛、下痢、便秘など
不調感が続くと心配になり病院に検査をしに行くことは珍しくありません。
自律神経失調症では検査において臓器や器官には異常が発見されません。
自律神経失調症は正式な病名ではありません。
自己判断をすることで、深刻な病気の発見を遅らせる事にもつながるので
体調不良の際は、病院の受診を怠らないようにしましょう。
自律神経をととのえる
自律神経ととのえるとは
交感神経と副交感神経のバランスが良い状態にしていくということです。
ほとんどの場合、副交感神経が活発になる時に
ストレスによって交感神経の活動が活発になりすぎてバランスが崩れることが多いです。
重要なポイントは
自分のストレス耐性を超えたストレスに対してケアをしていくということになります。
ととのえる上で基本になるのは生活のリズムを正していくことです。
自律神経は体内のリズムとの関わりが深いです。
そのため、生活リズムを太陽の動きと近づけることで
いわゆる”ととのう”という状況に近づきます。
生活リズムが乱れている場合は
自律神経も乱れる可能性が高いと考えられます。
その他、39~40度程度のぬるめのお風呂に浸かる
30秒以上かけてゆっくりストレッチをするなど
副交感神経のはたらきを活発にする取り組みをすることもお勧めです。
おわりに
私たちは、日々生活していると様々なストレスを感じています。
ストレスとなること自体を減らすのが理想的ですが
自分の力だけでは難しいことが多いのも事実です。
自律神経の観点では
交感神経と副交感神経のバランスに偏りが出ないことが重要です。
日々ストレスを感じることが多い方や
身体の不調感を感じている方は
自分自身のケアとして、副交感神経の働きを活発にする取り組みを
してみてはいかがでしょうか。
尚、体調不良の症状が続く場合は
自己判断に頼らず病院で受診しましょう。
運動は自律神経をととのえることにも効果的です。
運動不足を感じている方はこの機会に始めてみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。